大人が入ることができない"子供の町"【とさっ子タウン】ってどんな町? 行ってきました。
こんにちは、長田です。
今回は、高知市文化プラザかるぽーにて8月20、21日の2日間で開催されました「つくろう!みんなの とさっ子タウン」についてお伝えしたいと思います。
「とさっ子タウン」は社会人や学生で構成する「とさっ子タウン実行委員会」と「高知市市民活動サポートセンター」で運営しており、2009年から年一回この夏休み時期に開催し、今年で8回目を迎えました。
この「とさっ子タウン」へ弊社のアクアクララのサーバーを設置していただいております(^-^)/
熱中症が心配の親御さんも安心ですね。
今回は特別に許可を得ることができ、取材することができました。
とさっ子タウンとは?
毎年夏休み時期に現れる架空の町で、10歳から15歳(小学4年生から中学3年生)の子供たちが市民となり、働き、遊び、納税と現実の社会そっくりの体験をしていきます。
このような社会体験を通じて社会の仕組みを知ってもらうことや、子供たち同士のコミュニケーションの場としての活用、また高知で生まれ育ったことへの誇りを持てるようなきっかけとなることを目指しています。
「とさっ子タウン」は、もともとドイツのミュンヘンで30年以上の歴史がある「ミニ・ミュンヘン」を参考に作られ、全国で約80カ所近くこの様な子供の町が催されているそうです。
それぞれの地域の子供の町が、独自の手法や目的を持って取り組んでおられます。
では、高知の子供の町「とさっ子タウン」ではどのような手法や目的を持って取り組んでいるのでしょうか。
とさっ子タウン3つの理念
とさっ子タウンでは、以下の3つの理念を元に取り組んでおられました。
- 高知ならではの仕事や文化、遊びを楽しく体験する
- 異年齢間のコミュニケーションが生まれる場所
- 社会の仕組みを知ってもらう
どういったことなのかご説明します。
①高知ならではの仕事や文化、遊びを楽しく体験する
高知といえばやっぱりお酒の文化!
ということで「とさっ子タウン」ではバーでカクテル体験や、箸拳道場でお座敷遊びの体験することができます。(もちろん本物のお酒は出ませんよ!)
高知ではまんが甲子園を行なうなど漫画文化にも力を入れており、プロの漫画家、村岡マサヒロさんから手ほどきをうけることができます。
また、路面電車の運営なんかも体験できます。
②異年齢間のコミュニケーションが生まれる場所
町の中には保護者の方は入れません。
協賛企業や行政、教育関係者など限られた人だけです。
サポートはスタッフがするのですが、そのスタッフには高校生や大学生のボランティアの方もいます。
日常では関わることの少ない年齢層とのコミュニケーションは良い刺激になりますよね。
実行委員会の代表、副代表は学生が務め、最近では元とさっ子タウン市民もメンバーになっています。
③社会の仕組みを知ってもらう
ただのゴッコ遊びの延長と思ったら大間違い!
子供たち一人ひとりの目線で思ったこと、感じたことを伝えあい、協力し合い、形にして毎年変化していってます。
特に驚いた3つの仕組みをご紹介します。
- 議会制度
- 多種にわたる職業
- 市民証
1.議会制度
子供たち市民の中から立候補し、選挙にて市長や議員を決めます。(任期は2年)
2日間開催の1日目に選挙を行ない、子供たち市民の投票で市長や議員を選びます。
(市長、議員の選挙は毎年交互に行ないます。今年は市長選でした。)
2日目にその時のマニフェストに沿って町づくりを行なっていきます。
納税の利率を減らすマニフェストを掲げ当選した市長の時には、実際に税率を下げましたが、それによりハローワークや役所の窓口の数が減り、行列が出来てしまい市民へ十分なサービスが行き届かなかったなど、体験することにより税の大切さを学んでいきます。
次の市長が税率を戻したらしいです(笑)
2.多種にわたる職業
まず、仕事をするにはハローワークを通します。
ハローワークで好きな職業を選び、働き、そして給料をもらいます。
仕事にはその職業の本物の専門職の方が来てサポートします。
高知新聞など新聞社数社がサポートをするとさっ子タウン新聞社。
四国銀行サポートのとさっこ銀行。
高知市租税教育研究会サポートの税務署。
なんと、選挙管理委員会までちゃんとあるんですよ(笑)
全部で約40種の職業、12のアカデミーがあります。
他にもお菓子屋さんには浜幸、消防士や警察官など現職の方が来ています。
それにより得たお金(通貨はtos)で買い物をしたり、銀行に預けたり、子供たちが考え行動していきます。
お給料に応じた税金も納めます。
また、「お店開設サポートセンター」にて高知銀行の方がサポートし起業することができるんです。
過去には、荷物を置く場所がなく困った経験から、貸しロッカーを起業した子がいたり、町に博物館がないからと、趣味で集めた化石を展示した博物館を起業した子がいます。
3.市民証
市民一人ひとりが「市民証」を持っており、働いたお仕事やお給料、納税記録、預金額などが記録されていきます。
子供たちはこの市民証を持ち帰り、町に入ることができない親御さんに見せ、コミュニケーションを取っていくのに役立てていきます。
このように子供たちに「とさっ子タウン」を通じて現実の社会や町へ関心を持ってもらう。また高知のことを好きになって欲しいという想いで取り組んでらっしゃいます。
この取り組みが認められ、第8回協働まちづくり表彰のグランプリを受賞しました。
保護者は町へ入ることができませんが「大人Café」が町の外にあり、そちらでお菓子や飲み物、グッズを購入することができます。
可愛らしい缶バッヂを買ってきました(^^)
この売り上げも運営資金として役立てているとのことです。
さいごに
この「とさっ子タウン」は小・中学生はもとより、ボランティアとしてサポートしている高校生や大学生、地域の企業、団体が一丸となって取り組んでいました。
昨年まで市民として参加していた中学生が、高校生になり次からサポート側として参加したり、就職し専門職として参加したりと、単年で終わる訳ではなく、繋がりはずっと続いていました。
学校や家庭では学ぶことができないことがここにはあり、真剣な眼差しの子供たちに高知の明るい未来を垣間見ることができました。
うちの息子も10歳になれば是非参加させ経験させたいと思いました!
とさっ子観光局のお嬢さんも丁寧な案内、ホントにありがとうございました!