集合住宅の供給元に使われる「漏えい検知部Ⅰ型メーター」について
こんにちは、青木です。
一般的なガスメーターっていうと、各ご家庭で使用されているガスを供給して、使用量を計測して、何かガス漏れや圧力異常などがあったときに安全装置が作動したり・・・という用途ですが、それとは別でマンション・アパートなどの集合住宅における供給設備につけられている漏れ検メーター”漏えい検知部Ⅰ型”についてご紹介します。
上記写真はヤザキの漏れ検メーター「EY25MTP」になります。
ごらんのとおり、一般的なご家庭に使われているガスメーターと比べると、見た目はさほど変わりなく、中身(機能)も同様の役割を担っている部分もあります。ただ、集合住宅の各部屋についているメーターは、部屋内のガスの使用状況を監視していますが部屋のメーターから供給元のボンベまでの配管については関与していない状態です。そのため、メーターまでのガス配管の状況を監視するためにも漏れ検メーターが必要となります。
主な機能
1.微少漏えい警告機能(一般的なガスメーターにも搭載)
微少な流量のガスが約30日間継続して発生したときに作動します。
2.閉そく圧力異常警告機能(一般的なガスメーターにも搭載)
親子式差圧調整器の閉そく圧力が3.50kPaを超える状態が、連続して15回以上発生したときに作動します。
3.調整圧力異常警告機能
ボンベの上についている調整器の調整圧力が規定範囲(2.3~3.3kpa)の圧力を外れる状態が、30日間で15回以上発生したときに作動します。
仮にですが、「どこかの部屋のガスメーターのみでエラー表示がでている」場合は、その部屋内でのトラブルがあったと考えられますが、「各部屋のメーターではエラー表示がなく、漏れ検メーターでは漏えいの表示がでている」場合、この漏れ検メーターから各部屋にガスが届くまでの配管内で漏えいが起こった可能性が高いと考えられます。
さいごに
漏れ検メーターは集合住宅などの複数先にガスを供給する設備では必要な器具となります。「ガス保安機器にはこういった物もあるよ」というご紹介も兼ねて、今回は少しマニアックな記事にさせていただきました。
ということで、今回はここらへんにて。テイッ!!