• TOP
  • 火災関連
  • 【消化器の取換え】耐用年数を要チェック!期限を過ぎた消化器は使用しないで! 
2017年07月13日 火災関連

【消化器の取換え】耐用年数を要チェック!期限を過ぎた消化器は使用しないで! 


こんにちは。高橋です。

皆さんのご家庭にも火災の起こった際に、いざという時のため消化器を置いてある方は多いのではないでしょうか。

 

お客様の中には、古い消化器を放置したままにしてあるところもあります。使用期限が過ぎていることも知らなかったり・・・

 

消化器は未使用でも経年劣化がおこります。材質や安全率等を基に使用期限が定められていますから、お持ちの方は一度確かめて見て下さい。

 

外形点検のポイント

  • 「設計標準使用期限」または「使用有効期限」が過ぎていないか。

  • 安全栓及び安全栓封印シールが付いているか。

  • 使用済表示グッドマークが付いているか。(加圧式に限る)

  • 圧力ゲージの針がグリーンゾーンを指しているか。(蓄圧式に限る)

  • 本体容器にサビ、キズ、変形、キャップのゆるみはないか。

  • ホースがホース受けから外れていないか、ノズル栓が外れていないか、異物の詰まりはないか。

 

集合住宅の消化器

この消化器は3年前に期限切れとなっています。住宅オーナーさんに問い合わせて、こちらで取換えさせていただくことになりました。

 

サビが発生し、一部塗装の腐食もあります。

腐食がひどければ消火器を作動させた際に破裂することがあります。

とくに、加圧式消火器は蓄圧式消火器に比べて経年劣化による破裂の恐れがありますので、サビや傷等がある消火器は作動させないようしなければなりません。

 

蓄圧式消火器へ取換え

消火器には、本体容器の中に消火薬剤と加圧用ガス容器を内蔵した「加圧式」と、消火薬剤と圧力源を封入した「蓄圧式」があります。蓄圧式は、このように圧力ゲージが付いています。

 

リサイクルシール

平成22年1月1日より前に製造された消火器を廃棄する際には、取扱事業所等の特定窓口で、「消火器リサイクルシール」を購入のうえ、引き取りを依頼する必要があります。

リサイクルシールは消化器の種類によってかかる費用が変わるのですが、家庭用のものなら500円程度です。

 

古い消火器は販売代理店(特定窓口)に持って行き処分してもらいました。

 

耐用年数をむかえた消火器を安全に回収してリサイクルする「セーフティ&エコロジー」

廃消火器リサイクルシステムは、2010年から運用を開始しています。

 

期限切れ・使用済みの消火器を3つの方法で回収します

特定窓口で回収

主に「消火器の販売代理店」や「防災・防犯事業者」のことです。

 

指定引取場所で回収

「消火器メーカー営業所」や「廃棄物処理業者」のことです。

 

ゆうパックで回収を依頼する

電話での事前申込が必要となります。消火器発送用の専用箱を送付してくれますので、そこに消火器を入れて、ゆうパックで送るという形になります。

 

まとめ

消火器は中身の有無にかかわらず、不燃ごみなどで出すことはできません。むやみに捨てれば、当然不法投棄になります。

各消火器メーカーでは、業務用消火器が標準使用期限をおおむね10年。

家庭用消火器の使用期限は、おおむね5年です。

使用期限を過ぎた消火器は破裂による人身事故の危険があります。放置せず新しい消火器に取り換えていただきたいとおもいます。