LPガスって危ない? いいえ!LPガスの安全性はずっと進化しています!
こんにちは、長田です!
君、LPガス屋なのに最近LPガスについて書いてなくね?
と言われそうなので、今回はエネルギーとして使っていく上で「LPガスって安全なの?」って事を書いてみたいと思います。
一般家庭用のLPガスの設備として参考にしてください。
昨今一番心配なのは地震や火災ですかね?
調理時の安全性や、地震の時の安全機能など少しご説明します。
まぁ最初に言っておきますと、過剰なくらいの安全性を持っています。(自信たっぷり)
▼目次
調理時の安全性
ちょっと古い資料ですが、一般社団法人日本ガス石油機器工業会の資料によりますと、ガスコンロでの火災は年々減少しており、特にSiセンサー搭載を義務化した2008年以降は飛躍的に減少しております。
Siセンサーについてはこちら:ガスコンロのバーナーの真ん中に付いてるアレ。じつは凄いヤツなんです!
今ご使用になられているガスコンロにも何気に付いていると思いますが、陰ながら見守っているんです。
2016年12月下旬に起きた新潟県糸魚川市の大規模火災ですが、出火元の業務用コンロにはSiセンサーが搭載されていないため起きました。Siセンサーが付いていれば起きなかった惨劇です。
またひと昔前は、グリル庫内に蓄積した油に引火することもありましたが、最近のガスコンロにはダッチオーブンやココット、ラ・クックなどのグリル庫内を油で汚さない調理ができるようになっています。
ハイグレードの機種になりますと、地震(震度4以上の揺れ)を感知すると自動で消火する機能も付いています。
こちらの機種に搭載しています:ガス屋さんが・・・取り替えるリンナイのテーブルコンロ【ラクシエ プライム】
地震の際の安全性
次に地震の際の安全性について。
普通に生活していれば気付かないと思いますが、LPガスは地震に対して2重3重の対策を取っています。
LPガスメーター
先ずはLPガスメーター。
家の周りのどこかに設置してありますが、これはLPガスの使用量を計測するだけでなく、様々な安全機能を有しています。
LPガスメーターの安全機能についてはこちら:【LPガスメーター】目立たないけど凄いやつ!安心機能が多数搭載されています
例えば、地震でLPガス配管が損傷してガスが漏洩したり、震度5以上の揺れを感知したりするとLPガスの供給を遮断し、安全を確保します。このLPガスメーターは、本当に微小な漏洩も見逃さず警告してくれます。ですので24時間365日安心してご使用になれます。
LPガス容器周辺設備
LPガス供給設備(LPガス容器周辺)にも地震時の対策をしています。
こちらもご参考に:高知県は日本一!?LPガスボンベ設置の地震対策安全基準
・ボンベチェーン
この様に50kg容器、30kg容器はチェーン2本を使い固定しています。これは高知県の独自の基準ですが、どこの県よりも地震への意識は高いです。あとですね、高知では見かけなくなりましたが、県外へ行ってみますと未だ見かけるのが…20kg容器へチェーンの胴掛け。
20kg容器はプロテクターへ鎖を通さないといけないのです。
フック取り付け位置もちゃんと定められています。
・高圧ホース
LPガス容器とLPガス圧力調整器をつなぐ高圧ホースにも安全機能。
LPガス容器が地震で倒れかかって高圧ホースが破損しても、LPガスが放出しない安全装置が付いています。
これも自主基準ですが、高知県内のすべての設備にはこの高圧ホースを使用するように決まっています。
まとめ
細かくはもっとありますが、大きくはこのような対策を取って日々安全面に目を光らせています。
LPガス容器から末端のガスコンロに至るまで、様々な安全機能で万が一を起こさないよう見守っています。
LPガスって危ないと思われる方も居られると思いますが、危なかったからこそ今のような安心安全にご使用いただける機器に進化し続けてきました。
長々と書きましたが、お客様に信頼される事業者になるよう日々努力していきたいと思います。